失敗する演説、成功する演説
演説に先立ち、RPEでは、「こんな演説はダメ!」「こんな演説ならよい!」と解説。草案も出し、総理にも送らせていただきました。
失敗する演説については、こう書きました。
【間違い1】日本の実績、安倍内閣の実績を延々と話してしまう
セールスマンの商品説明でもそうですが、「自分が優れていること」を伝えることは大事です。しかし 、あんまり延々とやると、アメリカの議員さんたちは「うんざり」することでしょう。自慢話は、ほどほどにしましょう。
では、何をするの?
皆さん、台湾のことが好きですね?
なぜですか?
台湾が、自慢話をしたことを聞いたことがありますか?
私はありません。
しかし、台湾はいつも、「私たちは日本が大好きです」といいます。それだけで、日本は台湾のことが 好きなのです。だから、安倍総理は、自分の実績自慢はそこそこにして、「私は、アメリカを尊敬している!」「私は 、アメリカが大好きだ!」「私は、アメリカの味方だ!」「アメリカはすごい国だ、人類の希望だ!」などと繰り返すべきです。
そうすれば、「右翼」「歴史修正主義者」などと呼ばれなくなるでしょう。
【間違い2】中国、韓国の悪口をいってしまう
自分の自慢話をするのと同様、中国と韓国の悪口をいうのも感心できません。演説の中で、中国や韓国 を名指しして批判することは絶対避けるべきです
なぜかというと、アメリカの議員さんの中には、中国、韓国からたっぷり金をもらい、中韓の利益のために動いている人がいる。中韓を名指しで批判した途端、反発が強まり、安倍バッシングがはじまります。
【間違い3】歴史問題で弁明してしまう
これもありがちな間違いなのですが、中韓の反日プロパガンダに議会演説で対抗してしまう。
議会演説で説得力のある証拠を提示することは不可能。それで、総理が何をいおうと、すべて「醜い言い訳」ととられます。
歴史問題には触れることなく、できれば記者会見なども開かない方がよいでしょう。何か聞かれたら、「日本は第2次大戦について非常に強く反省している。日本はその反省の上に、70年間平和を維持してきた。今後も、日本が他国を侵略することなどありえない」などと、日本にもアメリカにも、中韓にもいいようにうまくいうべきです。
簡単にいえば、
・自慢話はそこそこに
・中韓の悪口をいうな
・歴史問題で弁明するな
・とにかく、アメリカを褒めまくり、「アメリカが大好きである!」ことを示せ
とまあ、こういう話だったのです。で、実際の演説はどうだったのでしょうか?