AIIB主導の中国が世界の覇権国家になれないワケ

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AIIB設立を主導するなど、その存在感を際立たせつつある中国ですが、無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』は「世界観の欠如」という大きな欠点が中国にはあると指摘しています。さらに、日本が他国を”納得”させるためには「和」を世界観に据えるべきとも。その上で、世界に「和」をもたらす具体的政策を提案、まさに”納得”の内容です。

日本が世界に示せる「世界観」とは?

世界観」がしっかりしていないと、世界を納得させることができません。

ある「世界観」を基に築かれた代表的な国が二つあります。一つは、アメリカ。アメリカは、ジョン・ロックの世界観を基に建国されました。独立宣言にはこうあります。

われわれは、以下の事実を自明のことと信じる。すなわち、すべての人間は生まれながらにして平等であり、その創造主によって、生命、自由、および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられているということ。

そして、この世界観を実現するためにつくられたのが、「共和制国家」だったのです。もちろん、理想と現実は、あまりにも違っていました。欧州からの移民は、もとからいたネイティブアメリカンを大虐殺した。黒人奴隷を輸入して、合法的にこきつかってきた。それでも、なんやかんやと、よくなってきたことは否定できません(いまだに、白人警官が黒人ばかり撃つなど、問題はあるようですが。それでも、白人と黒人のハーフが大統領になるのは、変わってきた証拠でしょう)。

「世界観」に基づいてつくられたもう一つの国は「ソ連」です。こちらは、「万人平等」という世界観によってつくられました。ソ連は崩壊しましたが、アメリカは、なんやかんやとつづいています。そして、「自由」「平等」「民主主義」は、ひろがりをみせています。

「世界観」は「民族」を超えなければならない

そして、「世界観」で大事なのは、「民族を超越すること」です。安倍さんが昔いっていた「美しい国」。美しい国は「日本」でしょうから、他の国にはひびきません。「日本を取り戻す」というのも、「日本」の話ですね。アメリカ人は、「日本をアメリカから取り戻す」と解釈するかもしれず、反発を食らいます。

そういえば、ヒトラーは、「アーリア人種は世界一優秀だ」という「世界観」をもち、ユダヤ人を迫害しました。こうした例からもわかるように、「世界観」は、「民族主義」を超越しなければなりません。

覇権を目指す中国の欠点はなんでしょうか?山ほど問題はありますが、「世界観の欠如」もとても大きな欠点です。世界の人々は、「共産党の一党独裁、人権完全無視国家中国が覇権をとったらどうなることか……」と恐れているのです(それでも「金儲け」の誘惑には勝てず、AIIBに殺到しましたが……)。

>>次ページ 世界の人を納得させる日本の「世界観」とは?

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