英国「砂糖に20%の税金かけます。なぜならお前ら太りすぎだから」

2016.03.18
by erihiro(まぐまぐ編集部)
 

 

イギリス人の健康の実態はわりと深刻

そもそも、今回の砂糖税の導入決定や、砂糖製品の広告の削減には一体どのような背景があったのでしょうか。

イギリス人たちの健康状態を数字で見てみましょう。

  • 人口の3分の1の大人が喫煙者
  • 3分の1の大人がアルコールの過剰摂取をしている
  • 男性の3分の1、女性の半分が十分な運動をしていない
  • 4分の1の大人しか五大栄養素の含まれた果物や野菜を摂取していない
  • 3分の1の人が高血圧
  • 子どもたちは適量の3倍の砂糖を摂取している。大人も2倍以上の摂取率
  • 砂糖の適量摂取量6グラムに対して、実際は2グラムを摂取

なかなか深刻な状況のようですね。

中年層の健康問題や、子どもの肥満への懸念は特に大きいようで、イギリス政府は喫煙や、飲酒、肥満による死亡を40%削減させるためのキャンペーンを実施するにあたり、年間110億ユーロを投資

インターネット、テレビ、ソーシャルメディアに自分の健康状態を把握するためのクイズを掲載し、その結果によって、ジョギングクラブや、ダイエット支援団体を推奨したりしています。

子どもの肥満対策キャンペーンについても長いこと議論を重ねてきたものの、今回の砂糖税導入が優先され、実施の遅れが生じている様子

一方で、小学校6年生の男子20%女子17%が肥満であるとされる実態を、国民の8割が問題視しており、政府に何らかのアクションを取るように望んでいるという調査結果も出ているようです。

不健康な生活を送ることによって病気にかかる人も多く出て来ています。

例えば、ガンの原因のうちの半分は、不摂生な生活によるものだとか。

イギリスは先進国の中でも医療費が少ない国とされ、日本の保険制度のお手本にもされていますが、このような背景もあり、今では国から医療機関への投資が足りない状況に追い込まれているようです。

いかがでしょうか。

イギリスの健康問題、思ったよりも深刻な状況に見えますね。

日本の場合は、女性はダイエットへの関心が高いため肥満の懸念は他国に比べて低いようですが、男性の肥満率は増加傾向にあるようです。

イギリスの二の舞にならないよう、食べ物や運動量については日頃から気にかけるようにしてくださいね。

image by: shutterstock

source by ガーディアン, BBC , ガーディアン

文/MAG2 NEWS編集部

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