SNSで再会の不倫相手が忘れられない…悩む女性に石田衣良が辛口助言

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石田衣良さんが親切にお悩みに答えてくれるメルマガ『石田衣良ブックトーク「小説家と過ごす日曜日」』。今回は20年以上前に不倫関係にあった忘れられない男性とSNSを通して再会した女性からのお悩み相談。一度再開してそれ以降は連絡がないにもかかわらず、彼が忘れられない…そんな女性に石田衣良が送るメッセージとは? 

20年ぶりに不倫相手とSNSを通して再開…今でも彼が忘れられない!

Question

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現在、外資系翻訳会社でマネージャーをしている40代女性です。実は「しくじり中」なので、そのことについて書かせていただきます。23年ほど前、同僚の独身男性とお付き合いしていたころ、彼が浮気をし、それでも恋愛依存症に近かった私は彼を追いかけ、ある意味、性の奴隷のような状態になっていました。

そんなときに声をかけてくれたのが妻子ある8歳年上の男性Eさんで、やがて男女の関係になりました。若かった私は毎日Eさんが奥さんの元に帰っていくことに耐えられなくなり、ある日Eさんの家へ。当然ですが修羅場となり、それからは一切会うことができなくなりました。

その後、それほど好きでもない相手と26歳のときにいわゆるデキ婚をしました。夫に対しては、「長く一緒にいれば好きになれるかも?」と淡い期待を抱いていたのですが、そんなことはありませんでした。ただ、片親にしたくないという気持ちが強かったので、愛情のないまま過ごした結婚生活もいつの間にか20年を超えました。

去年の夏、何気なくEさんの名前をインターネットで検索すると、Facebookで彼を発見しました。タイムラインを見る限り家族の影はなく、独り身であることがわかりました。悩んだ挙げ句、友達申請を送信。そこからメッセンジャーでおびただしい数のやり取りが始まりました。

その3日後、ライブに誘われ、すぐに連絡を取って会いました。23年ぶりの再会なのに感情は昔のまま。でも年齢を重ねたぶん無謀なことはできず、その日はキスだけして家路へつきました。しかしそれ以降、いくらメッセージを送っても読んでもらえず、電話をかけても折り返しはありません。あれから半年、私は彼のことがまだ忘れられず、どうしたらいいものかと「しくじり中」です。

 石田衣良さんの回答

なるほど。「女の一生」って感じですね。ただちょっと、結婚がもったいなかったね。やっぱり無理だよね。女の人って「一緒にいれば好きになれるかも」って言うけど、そうなったためしがないからね。「好きになれるかも」っていうのは逆に、好きじゃなくてどうでもいい人だってことだから。もっと早いうちに子どもを連れて別れちゃえばよかったのにね。

ただこのEさんはちょっとよくわからないよね。コンサートに誘って、キスをする。でもそのあと突然連絡がとれなくなってしまう。たとえば、Eさんは奥さんとは別れているけど、実は他に彼女がいるとか。懐かしくなってあなたと連絡をとってみたんだけど、「もう一回付き合うのはしんどいな」というふうに思ったのかもね。

20年ぶりでしょ? 20代半ばで付き合って、40代半ばで再会しているわけじゃん。彼はもう50過ぎ。そこで彼の現状を聞かなかったのかな。でもまあ彼女がいたとしても、「いる」とは言わないだろうなあ。

あなたは、いくつになっても恋愛依存の傾向が強すぎるんじゃないですか? もうちょっと抑えたほうがいいかもしれない。男の側が重く感じることがあるからね。ただこのEさんとはもう芽がない感じがします。ぼくの推測では、Eさんは20年ぶりに昔の愛人に連絡をとってみて、「久しぶりに会ってみたらどうなんだろう」って、ちょっとドキドキしたと思うんだよね。Facebookのやりとりではすごく盛り上がったんだけど、実際にこれから付き合うかどうかは会って決めようと思っていたんじゃないかな。それで、会ってみたら「やっぱりこれから付き合うのは無理だな、大変だな」ということになったと。

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