答え:全ての人にクーポンを20枚プレゼントした。
これにより、手持ちのクーポンが増えたため、安心してクーポンが使われるようになり、クーポンを使う機会も、クーポンを得る機会も増えたのです。
さて、この文章、クーポンの部分を全て、「お金」に置き換えて読んでみてください。
日本はまさにこの状態だと言えそうです。
もちろん、実際には全ての人にお金をプレゼントしていません。
これは、金利を引き下げると言う形で、借金(ローン)をしやすいように、中央銀行が金利をコントロールしてきました。
今、日本がやっている大規模金融緩和は基本的には「クーポンをみんなにあげること」が、目的です。
そして、なんとなく、景気が回復してきたところでした。
しかしながら、消費税増税でその芽は摘み取られてしまったのです。
当然、夫婦たちは、またクーポンを貯め始めます。
全く逆に働く政策を、安倍政権は同時にやっているんですね。
「何がしたいの?」と、クルーグマンに笑われても仕方ありませんね。
ちなみに、クーポンを新しく発行したと言うことは、クーポンの価値が下がったとも言えます。
サービスに対して、流通するクーポンの数が増えてしまったわけですから、この例でいえば、予約がとりにくくなるなどの弊害が出るわけです。
つまり、クーポンを貯めていた人は損をしたと言えます。
逆に、もし、クーポンを借金するという制度があったのであれば、クーポンを借金していた人は得したはずです。
本質的なクーポンの価値が下がったので。
これがインフレです。
逆に、クーポンの価値が上がり続けるのがデフレですね。
米国の財政赤字は、借金クーポンのように、インフレで薄まりますが、日本の場合は、過去の財政赤字が濃くなっていきます。。。
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著者/八木翼
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