まだ小さいお子さんに、例えばAとBのどちらかを選ばせる状況って意外と多いものですよね。でも…、その選択肢をいまいち理解できないお子さんから何度も同じことを聞き返されてイライラして、結果的に親が決めてしまうなんていう経験、ありませんか? 無料メルマガ『子どもが育つ「父親術」』では、子どもに2択の質問をする時のとっておきの方法が紹介されています。
プランAとプランB
今日のテーマは、子どもに2択の質問をするときの方法についてです。単純な2択であれば、話は簡単。「リンゴとミカン、どっちにする?」で済みますよね。
しかし、情報量が多くなると急に難しくなります。例えば、連休の過ごし方で子どもの希望を聞く時など。
「おばあちゃんちに行くなら、2回くらいお泊りしよう。動物園にも行けるし、温泉もあるね。あと、大きなお店もあるから靴も買えるよ」
「児童館のお祭りに行きたいなら、家で過ごすしかないな。でも家にいれば、ヨーコちゃんに誘われてたバーベキューにも行けるし、パパと自転車の練習もできるね。あ、靴はこっちでも買えるから大丈夫だよ」
このように、複数の要素で構成されたプランAとプランBについてどちらが良いか聞く時には、すこしワザを持っていた方が、コミュニケーションはだいぶスムース取れるものです。
基本のスキルは、
- 各プランを明確に分ける
─ 例えばAの説明とBの説明を続けざまにはしないで、数秒ほど間を置く
- 各プランの構成要素は、必ずひとかたまりで話す
ですが、子ども向けに特に有効なスキルをもう1つご紹介します。それは「2つの物語」にして語るです。
「青ずきんちゃんは、保育園がお休みの日に、おばあちゃんの家に遊びに行きました。夕方、おばあちゃんの家に着くと、テーブルにはもうご馳走が並んでいました。
次の日、朝から動物園に行きました。夜には、青ずきんちゃんが大好きな温泉にも連れて行ってもらいました。
その次の日はゆっくり起きて、朝ごはんの後に大きなお店に行き、靴を選んで買ってもらいました。そしてそこから駅まで送ってもらい、お家に帰ってきました。めでたしめでたし」
「白ずきんちゃんは…」
「でね、ユリは明日から保育園がお休みなんだけど、青ずきんちゃんみたいに過ごすのと、白ずきんちゃんみたいに過ごすのと、どっちがいい?」
物語の形にすることの効果は2つ。要素が多くても記憶しやすくなる効果と、最後の質問文を短く簡潔にできる効果(これもけっこう重要)です。
情報量が多すぎるせいで物語で語っても覚えきれない時、あるいはしばらく考えたがる時などは、補助手段として紙に書くことも有効です。2枚の紙のそれぞれに青いずきんの子と白いずきんの子を描き、横にイラストを並べるだけで充分。
ささやかなワザではありますが、「ヨーコちゃんと遊んで、一緒に温泉行きたい」「それは無理。だから言ったでしょ、温泉に行きたいなら…」といった不毛でストレスの溜まる時間は、確実に減らせますよ。ぜひお試しくださいね。
image by: Shutterstock
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