ピアノ、ヴァイオリン、チェロの演奏録音が終了したところで、今回の楽曲でレコーディングエンジニアを担当する杉山勇司さんにインタビューすることができました。
そもそもレコーディングエンジニアとは、CDなどの音楽レコーディングは多くの場合、ボーカルや楽器の種類別に録音作業をします。そこでその音を聞きながら別の楽器を入れたり、録り直すといった技術を担当。さらに録音が終了した後に、複数のトラックに録音された音源をミックスしたりといった作業をする専門技術者。
杉山さんは、これまでに東京スカパラダイスオーケストラ、X JAPAN、L’Arc-en-Ciel、広瀬香美など、数々の一流アーティストの楽曲でエンジニアを担当している方です。
今回、ハイレゾのみだからと言って、特別に録音方法を変えることはありません。もともと私は、CDに入らない音があるからといって、その音がいらないと思ってはいないので。
確かにCDでは入る音に限りがありますが、それに対して不満があったわけではないんです。CDならCDで、ベストなクオリティになるようにみんな努力していますから。
ただ思いがけないところで音が変えられてしまうこともあったんです。CD販売の時でも、もともとはハイレゾフォーマットで録音しているのだから、そのまま聞いてもらえたらいいのに、という思いもありました。
これまでもハイレゾを再生する環境はあったのですが、利便性や音質などで納得できるレベルで聞けるものがありませんでした。しかし最近、Astell&Kernなどのプレイヤーが出てから、これが標準になってくれればハイレゾで聞いてもらえるだろうなと。
もちろんどんな再生機で聞かれても音楽が伝わるようなミックスを心がけています。しかし再生機や環境によって細かなニュアンスが異なってしまうことも事実です。このAstell&Kernのプレイヤーであれば、自分が意図した音になっているので安心です。
花澤香菜さんの曲を今回はじめて録るので、とても楽しみにしています。可愛らしく落ち着いた声を伝えられるよう録音できればいいな、と思っています。
こうして楽曲の録音が済み、残すは花澤さんの歌となりました。次回のコラボ楽曲記事は、楽曲を手がけたMiliさんへのインタビューに行ってきたいと思います。乞うご期待ください。
●information
iriver(Astell&Kern)
http://www.iriver.jp/
花澤香菜公式サイト
http://www.hanazawakana-music.net/live/
花澤香菜×Astell&Kern 特設サイト
http://www.iriver.jp/kana_hanazawa/
花澤香菜STAFF公式ツイッター
https://twitter.com/hanazawa_staff
Mili Official Website
http://projectmili.com/mag-mell/
文/横田吉木
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