【京都案内】ファンなら一度は訪れたい。源氏物語ゆかりの名所7選

 

鞍馬寺

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image by:京都フリー写真素材

源氏物語には「なにがし寺」というお寺が登場します。この「なにがし寺のモデルになったと言われているのが鞍馬寺です。光源氏が、なにがし寺で出会ったのが源氏物語のヒロインと言われる紫の君(後の紫の上・当時10歳前後)です。紫の君は初恋の相手であった藤壺にとても似ていました。彼女の面倒を見ていた祖母が亡くなってしまい、自分が面倒をみているうちに寵愛するようになりました。そして、自分好みの女性に仕立てるために引き取り育てたのでした。

葵祭

葵の上と分かり合える夫婦になるまでに10年かかりました。そして葵の上にようやく光源氏との間に子供が生まれることになります。やっとの事で幸せを迎えた2人でしたが葵祭にて事件が起こります。

御禊の儀に光源氏が参列することになります。それを聞いて見物に訪れた葵の上と六条御息所が観覧場所を巡って大ゲンカしてしまいます。六条御息所の牛車のもとに後から来た葵の上の牛車がやって来て強引に割り込み、場所を横取りしたのです。この車争いの場面は源氏物語の有名な場面の1つですね。これに怒った六条御息所は夕顔と同様、激しい嫉妬の上葵の上に生霊として取り憑くのです。葵の上は無事子供を出産しますが、直後亡くなってしまいます。本当に怖い女です。

悲しみに暮れる光源氏でしたが、すぐに紫の君(当時15歳)に心惹かれるようになります。そして以後彼女と長い間過ごす事となります。ただ紫の上とは身分の違いからか結婚は出来なかったようです。

葵の上と過ごしている間も源氏物語には様々な女性が登場し光源氏はその都度心惹かれていきます。平安時代は一夫多妻制のような時代ですし、女性もより身分の高い人の目に留まることが最重視されていた時代です。権力を持った男性から寵愛を受けることが出来れば自分は元より家族までも面倒を見てもらえるようになり一生安泰となります。

野宮神社(ののみやじんじゃ)

嫉妬深い六条御息所は2人の光源氏の女性を呪い殺すほど光源氏が好きでしたが結婚を諦めます。そして彼女は娘と一緒に伊勢へ下る事を決めます。その前に、娘が伊勢の斎宮になるために野宮神社で禊を行ないました。2人の大切な女性を殺されたにも関わらず光源氏は伊勢へと下る彼女を哀れに思い野宮神社に向かいます。嵯峨野の森の野宮神社に籠もっていた六条御息所に会いに行ったのです。源氏物語の名場面の1つです。

今でも嵯峨野の竹林の小径(こみち)の側にある野宮神社は往時の姿を留めています。境内の小柴垣や黒木の鳥居などは源氏物語に描かれている描写のまま残されています。野宮神社はこの有名な源氏物語「賢木さかきの巻」にちなんで縁結びスポットとして人気があります。そのためいつも多くの女性参拝客で賑わっています。

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