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火星を見よう。5月31日は火星と地球が2年2ヶ月ぶりに最接近

日中の気温も上がり、夜は半袖でも過ごしやすくなってきましたね。この時期は、火星や木星、土星などの惑星の姿が都会でも楽しめます。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』によれば、5月31日、2年ぶりに火星が地球に最接近するとのこと、梅雨入り前に夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

火・木・土!

今日は少し星空のお話。夜9時過ぎに南東の空を見あげると、赤く輝く星が見えます。火星です。

もう少し夜遅くまで粘ると、その後ろから同じく赤い星が見えるでしょう。やや空の低いところなので、都会でビルが邪魔していたり、山の中だと見えにくいのですが、さそり座のアンタレスです。

さそり座は、釣り針みたいな形をしているので比較的わかりやすい星座です。そのちょうど真ん中、心臓にあたるところに輝くのがアンタレスです。

「アンタレス」というのは「アンチアーレス」、「火星に対抗するもの」という意味なのですが、今ほど「火星 vs アンタレス」が楽しめることもそうはありません。

火星は5月22日に衝(ちょうど地球から見て太陽と反対の位置にある)を迎え、今月末31日には2年2ヶ月ぶりに最接近します。今回の接近は中接近ぐらいなので、小さな望遠鏡では模様を見るのは難しいかもしれませんが、もしお近くの天文台などで「公開観望会」があれば、ぜひ参加してみてください。

木星はそろそろ西に傾いていますが、まだまだ観測できますし、火星のすぐ後ろには土星も出てきます。

土星の輪を見ると、なんとも不思議でその美しさにうっとりしてしまいます。私が初めて土星の輪を天体望遠鏡で見たのはもう30年以上前のことですが、今でもその時の土星の姿と感動は忘れません。

空の明るいところでは,銀河や星雲を楽しむのは難しいことが多いのですが、月や惑星は都会でも楽しむことができます。梅雨入りする前に、ぜひチャンスをつかんでください(と思って観望好機の少し前にご紹介しました)。

image by: Shutterstock

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