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「記念日にうるさい女」と「記念日を忘れる男」の違いは脳構造にあった

男女で異なる「記念日」の重要度。それゆえに、ケンカやすれ違いで険悪なムードになることも。『そうだったのか! この違いがわかれば、きっと許せる「男女の違い105」』では、男女の「記念日」の考え方を分析し、お互いに歩みよるポイントを提案しているので、今回はその一部をご紹介します。

なぜ、男性は記念日を忘れるのか

以前アンケートをしたところ、「記念日」についてこんな意見、質問が多くありました。

男性「なぜ女性はあんなに記念日にこだわるのか。忘れると人間性まで疑われる……」
女性「なぜ男性は記念日を忘れるの?結婚記念日とか、誕生日くらいは覚えていてほしい。せめて、子どもの誕生日くらいは祝ってほしい。約束していても、仕事だとかいってすっぽかしたりする……信じられない、許せない」

【記念日】

確かに女性は大切にしますし、男性は、どうもそれほどでもないようです(恋愛中は別)。しかし、もし男性が「記念日より仕事が大事だろう、いい年こいて何が『記念日』だ」と軽く考え、「記念日」をおざなりにしていると、いずれ痛い目にあうことまちがいなし!です。じわじわとその報いは受けることになるでしょう。それほど女性にとっては、「記念日」は大切なことなのです。今日は、その訳がわかると思います。今回のキーワードは……

◆【男性】記念日は愛の提出日
◆【女性】記念日は愛の発表日

です。今回も、想像力をフル活動させて読みすすめていただけますと幸いです。

なぜ、女性は「記念日」を大切にするのか

女性は「記念日」をとても大切にし、なにかにつけて勝手に「記念日」を設けたりします。その理由は大きく分けて3つあります。

 1.自分にとって大切な日だから
 2.日々の生活にメリハリや変化をつけたいから
 3.愛する人(夫または彼)との絆を感じたいから

日々の生活に活力を持たせるため、区切りをつけるためにも、思い出のある日は「記念日」として大切にしていきたいし、家族や周りとの絆を深める日でもあると考えています。また、「記念日」に対する夫(彼)の対応をみて、自分(家族を含む)のことをどれだけ大切にしているかの、ひとつの指標(メルクマーク)にもしています。そして、

 「記念日」を覚えている=愛情がある
 「記念日」を祝ってくれる=愛情と思いやりを感じる

逆に、

 「記念日」を忘れている=愛情がない
 「記念日」の約束をやぶる=愛情のかけらもない

というくらい極端に判断します。

「『記念日』が、愛情の指標になるなんて、なんでだ?ちゃんと仕事をして家族を路頭に迷わせないために、頑張ることの方がもっと大事だろう」

と男性の方の声が聞こえてきそうですが、女性にとって「記念日」は、仕事より大事な日。年にたった何度かですからね。そのため「記念日」を祝うはずだったのに、仕事だからと約束をやぶる男性をだいたいこう評価します。

「誕生日(結婚記念日)だってわかっているのに、この日に仕事の段取りがつかないって、どういうこと?私なら、前もってちゃんとスケジュールを立てて約束は守る。この日に仕事を終えられないなんて、どんな仕事の仕方してるの?この人、本当に仕事できるのかしら?」

と。なぜここまで女性が「記念日」にこだわるかと言うと、それにはこんなわけがあります。

>>次ページ 女性が記念日にこだわる理由とは?

●女性は、脳の中の記憶に関する働きをしている「海馬」が男性より大きく、さらに「感情」を記憶する「扁桃体」という部位が発達しているので、「記念日」を忘れることができない脳構造になっています。(詳しくはメルマガ第5号で紹介しています)

●この脳構造のおかげで、自分にとって印象に残った出来事、例えば出会ったときのこと、プロポーズ、結婚式、出産、また、そのエピソードや印象的なこと、また浮気、死別などの悔しい、悲しい感情などは、しっかりと記憶されてしまいます。

●特に出産は体の痛みも伴うし、さまざまな感情が刺激されるので、忘れようにも忘れられない「記憶」になります。男性よりはるかに臨場感をもって強烈に記憶されていくので、子どもの「誕生日」はもとより、自分も夫(彼)の誕生日も大切にするのです。

そしてこの大切な「記憶」を、夫(彼)とはどうしても共有したいと思ってしまいます。ここがどうしても押しつけがましく思えるところですね。

さらに生理的な理由もあります。女性には自分が望む望まないにかかわらず、体に大きな変化がある「変化する性」です。

●生理が始まる
●子どもを生む
●生理が終わる

否が応でも、実感として自分の身体と向き合わざるを得ないのです。このため「自分の身体の時間」に対して、とても敏感です。いずれ自分は年をとり、子どもは大きくなり自分から離れていく……このことを、男性より実感として感じられ、一瞬一瞬の時間がとても大切に感じられるのです。そのため、

 「○歳になったから、こうしよう、ああしよう」
 「○周年だから、これからは、こうありたい」

などと「時」「時間」に区切りをつけていこうと思うのです。つまり「記念日」には、「限りある自分の身体、時を大切にする」という深い意味合いもあるのです。この自分の「身体、時を大切にしてもらう」ということが、しいては自分を大切にしてもらっているという愛の感情ともつながっていくのです。男性に、この辺りの女性の切実な事情をくんでいただけると、とても嬉しいです。

>>次ページ 男性が記念日を忘れる理由とは?

なぜ、男性は「記念日」を忘れるのか

ひと言で言うと、「あまり大切とは思えないから」というのが正直なところでしょうが、男性は何か利益や価値が見いだせないと、積極的に行動にうつせないという性質があるようです。

さらに、男性は「変化しない性」です。女性のように身体に大きな変化はなく、自分の身体に対する変化については女性より鈍感です。そのため時間感覚も年をとる感覚も、女性より敏感でなく、時の流れに区切りをつけるという感覚はあまりありません。その上、日々仕事に没頭しているので、変化を楽しむ気力もあまり残ってはいません。

加えて男性の場合、自分の誕生日を忘れられても、悲しみや寂しさを感じることはほとんどないし、自分の誕生日を忘れてしまっていることさえあります。ですから、女性が誕生日を忘れられて「悲しい、寂しい」という気持ちを感じていることが、実感としてわからないということもあります。

また、これもメルマガ第5号で紹介しましたが、男性は

●左右のそれぞれどちらかの脳を使うことが多いので、1つのことに集中しやすく、例えば、仕事に熱中していると「記念日」の約束など忘れて、どうしても仕事優先モードになり、個人的なことは後回しにする傾向があります。

まだまだ、日本では、個人的な事情を言えない雰囲気が残っているようですしね。

男性だって「記念日」を忘れているわけではないのですが、何かが起これば、そちらの方に気を取られ忘れてしまう、なんてことも多いのです。ですから女性の方は、

●「記念日」を忘れた=愛がない、
●祝ってくれない=愛のかけらもない

とは、すぐに結びつけない方がいいでしょう。妻(彼女)を路頭に迷わせないために、仕事の方を大切にしているのかもしれませんから、ね。

あ、もちろん、「うちの主人、彼(妻、彼女)は、今日の話と違うよ~」という方もおられると思います。そういう方はとてもラッキーな方なので、日々感謝を忘れないようにしてくださいね。そして、それに甘えないように、ときに大いに、大いにねぎらってあげてくださいね。

image by:Shutterstock

 

『そうだったのか! この違いがわかれば、きっと許せる「男女の違い105」』 より一部抜粋
男女の違いを、様々な年代層への取材などを通じて自ら検証。「105の違い」にまとめました。「105もあるのぉ?」大丈夫です! むずかしいことは書いておりませんし、事例も身近で、読めばきっと、「そうそう」と頷かれることばかりだと思います。楽しみながら読んで、ちょっと実行して……みてくださいね。
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