数字で見る、消費税増税がどれだけ「日本に迷惑」をかけてきたか?

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消費税引き上げ(2014年4月)でどうなった?

このように、2013年11月に出した本やメルマガで、消費税増税に一貫して反対してきました。しかし、実際には2014年4月に引き上げられてしまいます。5%が8%になりました。で、どうなったのでしょう?

安倍さんが総理になられた2012年、GDPは前年比で1.74%成長しました。2013年は、1.36%。皆さん覚えておられると思いますが、2013年は株価も8,000円台から16,000円台までほぼ倍増し、「ようやく長かったトンネルから抜けるか!?」とワクワクしている人が多かったのです。2014年4月に消費税を上げなければ、どこまで景気がよくなったのだろうか? と夢想します。

ところが、実際は消費税を上げてしまった。そしたら、どうなったか? 2014年のGDPは、-0.03%でした。15年は0.47%でした。これを見ればわかりますが、消費税増税は明らかに景気に冷水をぶっかけた」のです。14年は、-0.03%、15年は0.47%。これで、「アベノミクスは成功している!」といえるでしょうか?

5%から8%に引き上げてこの結果。これを8%から10%に引き上げたら、さらに消費が落ち込んでひどいことになるのは目に見えています。ですから、安倍総理は、「正しい決断」をされたのです(もちろん、2014年4月に引き上げないのが、「最良」の決断だったわけですが…)。

image by: 首相官邸

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
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