子供用品専門店「西松屋」の勢いが止まりません。2017年2月期第1四半期決算では営業利益が30%増と、驚くような業績を上げています。少子化の影響で同業他社が次々と撤退する中、なぜ西松屋だけが安泰なのでしょうか。無料メルマガ『店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業』で、店舗経営コンサルタントの佐藤昌司さんが、幅広い知識をもとに鋭く分析しています。
利益30%増の「西松屋」は少子化に負けないのか
子供服、ベビー用品、マタニティウェアの専門店「西松屋」が絶好調です。西松屋を運営する西松屋チェーンは16日、2017年2月期第1四半期決算を発表しました。売上高は358億9,400万円、営業利益は29億5,500万円、経常利益は29億9,200万円となりました。
売上高は前年同期比3.1%増、営業利益は31.8%増、経常利益は30.6%増となりました。増収増益です。特に営業利益と経常利益の驚異的な増加は特筆に値するといえるでしょう。
好調な業績を受けて、第2四半期(累計)個別業績予想の上方修正を発表しました。前回発表との比較で、売上高は673億5,700万円に据え置きましたが、営業利益は23.6%増となる36億5,000万円、経常利益は23.1%増となる37億3,600万円としています。
直近10年の通期の業績を見てみます。売上高は07年が1,043億円で、その後は一貫して右肩上がりで上昇し、16年は1,328億円にもなっています。店舗数は07年が553店舗で、同じく一貫して右肩上がりで増加し、16年は887店舗になっています。大台の1,000店舗が射程圏内に入ってきています。