なぜ、ギャンブル依存症で身を滅ぼすのは「男」ばかりなのか?

 

なぜ、自分をコントロール出来なくなってしまうのか? その1

生物学的な研究で、ギャンブルにはまった患者さんの尿の成分や髄液をとり調べたところ、

報酬系を司る神経伝達物質ドーパミンが増加している」

ということがわかってきました。

ドーパミンとは、脳内物質の一つで、「自分にとって意味があり、何らかの行動を起こすような場合には必ずドーパミンが活動している」といわれています。

つまり自分に「報酬が得られるとわかると反応し、さらにどうしたらいいかを学習していく強化物質でもあるのです。やる気の元のような物質で、人間誰にでもあり、このドーパミンがあるので、行動を起こしやすくなります。

例えば、仕事でも報酬があるから、働いていますし、どうしたらもっとよくなるか考えますし、愛されたいと思うと、それに向かって自ら動きますが、そんな元となる物質なのですね。

こんなありがたいドーパミンですが、増加すると問題を起こすようになるのです。

いったいどんな問題を起こすのか…ドーバミンの報酬回路には、

  • 衝動的な報酬回路
  • 思慮的な報酬回路

の2つがあるといわれています。

ドーパミンが増加すると、残念なことに、いますぐの報酬を求める「衝動的な報酬回路が優位に立ち、「思慮的な報酬回路を押しとどめてしまう、というのです。

先日のバドミントン選手も、

「悪いと思っていても、ダメだと思っていてもやめらない」

というようなことを言っていましたが、まさにこのドーパミンが増加していたのでしょうね。

しかし、なぜ、このドーパミンが男性に影響を及ぼすのか。それには、もう一つ原因があるようです。

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