アイスクリーム市場は右肩上がり
世界のアイスクリームの売り上げは、過去5年感で著しい成長をしてきました。
今やグローバルアイスクリーム市場の5分の2を占めるまでに昇り上げてきたブラジルと中国、この2カ国での大幅な売り上げ上昇と拡大によることも一因といえるでしょう。
薄利多売のビジネスに人口マターは欠かせないですね。
その一方で、アイスクリーム市場の景気が悪い国もあります。
それが意外にもアメリカ。
2014年の売り上げに比べて、2015年は5900万ドルも売り上げが下がってしまったんだとか。
6年続けての下降ということです。
ただ、カテゴリー別に見てみると、「ヘルシー経済」は話が別のようで、値段が高い手の込んだアイス、もしくはプレミアムブランドについては前年に比べて2%の売り上げ増加があったのだとか。
最近のアメリカ人消費者は安さよりも質を求める傾向にあるようです。
さて、ランキングを見てもわかるように、ほとんどが欧米で日本からは「明治」のみがランクインしました。
なぜ世界で売れない?日本のアイスクリーム
SankeiBizによると、「世界最高品質」の日本のアイスは、海外における物流システムのレベルの低さや、消費者のコンビニアイスへの低い期待値などが原因で、日本のアイスクリームは海外で、「売れていない」のではなく、「売っていない」のが実情だそうです。
先進国での敗因は、新興国の消費者のようにコンビニへのアイスクリームへの期待値が低く、そもそも高い技術力を求めていないとのことです。
海外では、少し贅沢をしようと思ったら、高級アイスクリーム専門店に行き、ひとつ500円のアイスを頼むという人が多いのだそうです。
これでは、確かに、コンビニで安くて美味しいアイスクリームがいつでも入手できる日本のアイス文化が、海外で根付くのには時間がかかりそう。
しかし、いつの日か日本のアイスクリームが世界の市場に参入し、認められる日が来ることを期待したいところですね。
日本人にとって馴染みのあるブランド、例えば「ガリガリ君」や「雪見だいふく」などがのアイスが世界的に名を馳せる日がくることを願って。
image by: Instagram
source by: Forbs, ユーロモニター, ジェネラルミルズ, SankeiBiz
文 / 臼井史佳