小林:そんな状態がおかしいっていう感覚が、もうなくなってるんですよ。それは左も右も同じで、これは非常に危ないと。トランプみたいなやつが現れたら、もう一巻の終わりですよね。だって米軍に依存してんのは、右も左もどっちもだから、そもそもが。
ケント:そうですね。
小林:そう考えると、わしにとっては右も左も同じ人間たちに見えるんですよ。要するに、米軍に依存して自分たちで国を守る気がない人間たちだから。もしトランプが大統領になって、もう米軍基地撤退だって言ったら、全員首つって死ぬしかないでしょ、そうなると。発狂しますよ、みんな。だから、わしは「いっそのことトランプが大統領になったほうがいいな」と思っちゃうぐらいのものですよ(笑)。
ケント:皆さんの考えをちょっと目覚めさせる効果というか、そういうのは出てますね。
小林:そうなんですよ。だから、皆うろたえているでしょ。保守の側もうろたえているんですよ。もしトランプになったらどうなるか、みたいなことでハラハラしているわけですよね。でもわしから見れば「そんなの最初から分かっていることじゃん」ってね。
ケント:もう、全然分かってることですよね。
小林:つまり、アメリカ任せになっちゃってるわけです。「なんでアメリカがどう変わるかで、日本がウロウロしなきゃいけないの」っていうことなんですよ。
ケント:アメリカの今回の大統領選挙について、日本がこんなに異常な興味を持ってること自体も問題ですしね。それを待たなければいけないと思ってるっていうことは、やっぱりどっかで“恐縮してる”気持ちは、多少は残ってんのかなっていう気もしないでもないんですね。
小林:そうなんですよ。『朝生』でケントさんが言った”恐縮してる”って言葉がまさにそのまんまで、聞いておかしかったんだけど(笑)。全くそこはおかしいわけで、国家として成立してないんですよ。主権が要らないって言ってんだから。日本の国家主権を全部アメリカに任せるっていう状態になってしまってるから、これに慣れてしまうこと自体が恐ろしいんですよ。やっぱり自分の命で守るしかないんですよ、日本の領土は。