特別対談 小林よしのり×ケント・ギルバート第二弾「都知事選で痛感。日本人の衆愚化と貧困化」

2016.07.13
by まぐまぐ編集部
 

まぐまぐ:公示が迫れば、より有力な候補も名乗りを挙げてくるんでしょうけどね……。

小林宇都宮弁護士とかか。あんなの関東大震災になったら倒れるよ!

ケント:確かに(笑)。

小林:そんなとんでもないことになるんだって、関東大震災になったら。マッチョなやつじゃないと、乗り切れない。

ケントいるかな、そんな人。

小林:いや、それは一番けちくさいやつを選ぼうとしてるから、出てこないわけで。もうどうしようもないよ、そんなの。舛添よりけちなやつ選ぼうっていうんだから、どうしようもない。

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ケント:でもすごいね、けちだから降ろされるっていうことは。

小林:民衆がなめてしまうわけ。権威が崩壊するんですよ。「何だ、俺が分かる程度の金のちょろまかしをやってんのか」と。すると、本当に小物だなってみんな思うんですよ。そうするともう権威が崩壊するから、もう幾らでもでもやっていいってことになると。もうとにかく相手をもう処刑台に上げて、首を吊るさないと駄目だっていうところまでいくんですよ。これが民主主義の恐ろしさで、フランス革命でも証明されてることなんですよ。民衆が群れをなして暴走し始めると、もう止められないんです。それはマスコミも同じなんですよ。マスコミは視聴率だけで動くから。そうなると、もう舛添のニュースを延々とやるんですよ。やったら必ず視聴率取れるんです、キラーコンテンツなんですよ。やんなければ負けるんです。

ケント:就任して割合すぐに、舛添リコールのデモがありましたよね。でも、全然マスコミは報道してなかったですね。

小林:そうなんですよ。だから、それ視聴率だから

ケント視聴率にならなかったですかね。

小林:そのときはね。今はもう視聴率になり過ぎるから、辞めてしまった後でもまだやってるでしょ、毎朝。だからここが問題で、要するに視聴率取っとけば、これでスポンサーが取れるわけですよ。だから、マスコミなんか全然大したことないし、全然権力でも何でもないわけ。視聴率が権力なんですよ。で、それは民衆なんですよ。民衆が権力を持っていて、例えば安保法制反対っていう論陣をマスコミが全部張ったとしても、視聴率が下がればやめるんですよ。成り立たないんですよ。

取材・文/まぐまぐ編集部 撮影/南山浩太朗

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