馬鹿も休み休みに言え。責任棚上げで「若者の政治離れ」と宣うマスコミの愚

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初の「18歳選挙」が話題となった今回の参院選ですが、実は全国初の「18歳選挙」は参院選の三日前、福岡県うきは市の市長選だったことをご存知でしょうか? この市長選の投票率を見ると、10代の投票率の低さは顕著で、マスコミはこぞって「若者の政治離れ」と報道しています。これに対して、国際ジャーナリストの蟹瀬誠一さんは、自身のメルマガ『蟹瀬誠一の「ニュースを笑え」』で、「馬鹿も休み休み言え」と一蹴。若者の投票率に関する知られざるデータを提示して反論し、このような現状を作った原因は政治家とマスコミにある、と批判しています。

参院選の三日前に行われた全国初の「18歳選挙」

全国初の「18歳選挙」は7月10日の参議院選挙かと思っていたら、3日に投開票された福岡県のうきは市長選だった。地名は元々漢字で「浮羽」と書かれていたが2005年の市町村合併で味もそっけもない「うきは」になったそうだ。短慮の役人や政治家の伝統文化破壊である。

それはともかく、注目の投票率はどうだったのか。同市(人口3万弱)当日の18歳、19歳有権者数は581人で、そのうち実際に投票したのは223人。つまり投票率は38.38%。全体の投票率56.10%と比べたら17.72ポイントも下回っていた。

これを見てマスコミはこぞって期待外れの残念な結果というトーンになった。若者の政治に対する無関心は由々しき問題だというわけだ。朝日新聞は「すべての新有権者に投票所に足を運んでいただきたい、との思いで懸命に訴えてきた身として忸怩(じくじ)たる思い」という再選を果たした市長のコメントまで掲載している。

馬鹿も休み休み言えである。そんな教育委員会的なコメントは誰も聞きたくない

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