128年の時を経てわかった新説「ゴッホの耳」

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世界的画家である「ゴッホ」ことフィンセント・ファン・ゴッホ。「ひまわり」や「夜のカフェテラス」、「星月夜」などの代表的な絵画作品を生み出しました。後世に残る創作活動に取り組む一方で、生前は長らく精神の病を患っていたことでも知られています。ゴッホの「耳切り事件」はあまりにも有名ですが、128年以上を経て新たな事実がわかりました。

あの有名な「耳切り事件」に新事実が

全世界的に有名な「ゴッホの耳切り事件」。

1888年、精神を病んだゴッホは自ら片方の耳を切り落としたというあの衝撃的な事件です。

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「包帯をした自画像」image by: Wikimedia Commons

なぜゴッホが耳を切ったのかについては、様々な諸説がありました。

当時住んでいた画家ゴーギャンとの生活がうまく行かず、感情的になって耳を切った、あるいはゴーギャンがゴッホの耳を切ったなどなど。

また切られた耳の大きさについても、「耳たぶ」、「片耳全部」など色々な憶測が飛び交っていました。

しかし、最近これについて、新たな事実がわかりました。

情報サイトの「TECH TIMES」によると、1枚の手紙が「切られたゴッホの耳」について明記しているというのです。

それがコチラ。

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Dr. Félix Reyの手紙

image by: University of California, Berkeley

これはゴッホの専門医であるDr. Félix Rey氏が書いた手紙だそうです。

ゴッホが耳を切る前切った後のスケッチが付いています。

かなりシュールすぎるスケッチですが、この新しい証拠によると「ゴッホは左耳を全て失っていた」ということを証明しています。

この手紙を発見したのは、イギリス人作家・歴史学者のBernadette Murphy氏。

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「Van Gogh’s Ear: The True Story」の著者Bernadette Murphyさん

image by: The Globe and Mail

自分の作品に取り掛かる過程で、ゴッホの耳について疑問を持ち、調べた結果。今回のことが判明したそうです。

こちらの動画で詳しく紹介しています。(※音声は英語)

128年以上ものときを経て、ゴッホにまつわるミステリーがひとつ解けましたね。

Image by: Wikimedia commons

Source by: TECH TIMES, Berkeley library

文/MAG2 NEWS編集部

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