都知事選の変質はここから
何がはじまったかというと、タレント候補の青島幸男氏が都知事選に出馬。青島氏は何をしたかというと、選挙運動を一切行わず、同時に臨海副都心の都市博覧会の中止を訴えた。「おカネもかかるし、やっても意味がない」と「ハコモノ行政」を批判したことが当時受けた。これが唯一実施した政策で、1期で終わってしまう。
環境・国際化政策は成功するも…
そして、石原慎太郎氏が6人目の知事に就任。石原氏は「環境」と「国際化」を掲げ、「ディーゼル規制」「羽田の国際化」等を実施。「東京から国が変わるんだ」と言って、国に対して挑戦するようなことを言い出した。特に「尖閣諸島の買取」を言い出したというようなところが大きなポイント。これは言い出しただけで、問題を大きくして終ったという感じだった。石原氏も長く都知事を務め、4期。
石原氏がなぜ都知事に出たのかを紐解くと、美濃部氏に選挙戦で以前負けたということが「トラウマ」になっており、個人的には都知事になって見返したということもあったように思う。
その後、猪瀬直樹氏、舛添要一氏と続くが、どちらも「カネの問題」で非常に短命で終わってしまった。