【飲食業界の場合】とんかつ比呂野はなぜリピートしたくなる飲食店なのか?
名古屋で有名なとんかつの店「比呂野」は、リピートしたくなるお店だ。ランチで出ている「ミックスフライ」は、ヒレカツ、白身魚、海老のカツに、お惣菜1品とサラダ、そして赤出しの味噌汁というメニュー。評判のヒレカツランチもあるが、いろいろと食べたいボクは、ミックスフライをよくいただく。
カウンターに座ると「お荷物はこちらにどうぞ」と、女性の店員さんが柔らかい笑顔で。これだけでその日が楽しくなりそうである。次に大将らしき方に「味噌はかけてもよいですか?」と聞かれる。ボクがきょとんとしていると、「では、別皿でお出ししますね」とのこと。
ここでは、カツにつけるものが、塩、ソース、味噌の3種類ある。塩で食べる豚カツも珍しく、説明書きのPOPが用意されているのも親切だ。Foursquareでチェックインすると、味の薄い順につけていくのが通とのこと。塩をつけて食べるとんかつ店は限りなく少ない。
そして店をでる時には、隣にある喫茶店で使える珈琲の割引クーポンもくれる。
自社だけの価値が生み出すこと
引越会社、印刷会社、飲食店の3つの事例を見てきた。どの業界も、市場が小さくなったり、価格競争になっている、厳しい業界である。そんな中で、企業のマーケティング活動として何が重要なのか? まずすべきことは、以下の3点の見直しである。
- 事業の定義~顧客に価値を提供できているか?
- 差別化よりも独自化~安さだけに頼っていないか?
- 収益向上のビジネスモデル~リピートの仕組みはあるか?
「何を、誰に、どうやって」買ってもらうかを突き詰める中で、自社プロダクト(製品、商品、サービス)は、すべての起点になるのだ。
image by: 引越一番公式HP
『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋
著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか?あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか?世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか?毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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