食べてすぐ横になるとウシになる? 実際はどんな弊害があるのか

2016.08.15
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by gyouza(まぐまぐ編集部)
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食事をしたあとに眠くなり、それが自宅だとそのまま横になりウトウト・・・なんていう経験がある方も多いのではないでしょうか。

そんなときに思い出すのが、「食べてすぐ横になるとウシになる」ということわざ。

これはじつは、行儀の悪さを戒めるものです。
それでは実際に身体にとっては、どのような影響があるのでしょうか。詳しく解説していきます。

「食べてすぐ横になる」 ホントは…

 「食べてすぐ横になると、太る」というイメージがあるかもしれません。
しかし、横になる、座る、立つ、の態勢の違いで、食べたものの消費カロリーはほとんど変わらず、太りやすさへの影響はありません。

姿勢によって身体に影響するのは「消化機能」で、この場合、すぐ横になる方が身体に良いのです。

食べた後は、胃腸周辺に血液が集まり、食べ物を消化する働きを集中的に行うようになっています。満腹になると眠くなるのは、消化のために頭に行く血液量が少なくなるためなのです。

しかし、食後に身体を動かすと、血液が筋肉や脳に回ってしまい、胃腸へ充分な血液が行かず、消化がスムーズに行われなくなります。つまり、胃腸の負担を和らげるには、食後は横になるのがいいということです。

とくに胃腸が弱い人は必ず食後の休みを取るようにすると、胃腸の不快感を和らげることができます。

ちなみに、「親が死んでも食やすみ」ということわざもあり、食後の一服はそれだけ大事ということですね。

一歩間違えると悪い習慣に

 食後すぐに横になるのは良いことだとお伝えしました。
しかし、食後すぐに寝床に入って本当に眠ってしまうのはNGです。眠ると胃腸の動きが鈍くなり消化に時間がかかるため、胃腸の負担を増やしてしまいます。

また、睡眠時は身体全体に血液を巡らせ、身体中の機能修復をする時間です。
そのときに消化に時間をかけることは、睡眠の質を低下させることにもつながります。

さらに、逆流性食道炎という胃酸が逆流して食道の粘膜を傷つけ炎症を起こす疾患を持つ人は、食後すぐに横になると胃酸が逆流して、症状悪化につながります。症状がない人でも、すぐに横になる習慣で逆流性食道炎を引き起こす場合もあるようです。

悪い習慣にしないために気を付けるポイント

「食後30分~1時間程度、完全に横にならず、上半身は少し起こして寝っころがる」のが理想的です。
ソファで寝転んで、背中にクッションなどを置いて少し起こしたり、リクライニングできる椅子を活用するのも良いでしょう。

足を高くしておくと、血液が胃腸へ回るのを助けます。こうすれば、胃液の逆流を抑えながら消化をスムーズにすることができ、食後の良い習慣となります。

「ごろ寝」でダイエット!?

 基礎代謝を上げることはダイエットに効果的ですが、食後の「ごろ寝」でも代謝を向上させることができます。

ただし、横になったからと言って眠ってはいけません。あくまで身体を横にするだけです。

食後横になるとき、身体の右側を下にして、横になって下さい。
左を下にすると、右側にある肝臓が胃に乗ってくるので、苦しくなってきてしまいます。

また運動を行う場合は、食後2時間経ってから行いましょう。

執筆:山本 ともよ(管理栄養士)

 

<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中

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