関東でも続く「いやな揺れ」。相次ぐ震度5を専門家はどう見る?

2016.09.01
by yomeronpou
 

ひずみが溜まる静岡県と伊豆諸島

では、地震の予測・予知のため日々研究を重ねている民間団体の見解はどうだろうか。

測量学の世界的権威として知られる東京大学名誉教授の村井俊治氏が顧問を務めるJESEA(ジェシア・地震科学探査機構)は、南関東周辺を“震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高く緊急性がある”エリアとして、引き続きの警戒を呼び掛けている。

8月24日に配信されたメルマガ『週刊MEGA地震予測』によると、静岡県の賀茂において一週間で5.9cmという大きな変動(H方向)を記録したのをはじめ、伊豆諸島や静岡県などの各地点で4cm超の異常変動が見られたという。また地盤の隆起沈降に関しても、三宅島が隆起しているのに対し八丈島は沈降しているなど、各地で異常な動きが散見。特に静岡県および伊豆諸島においては、大地震発生の原因とされるひずみが溜まっていると分析している。

いっぽう、地震予知研究の第一人者・長尾年恭教授がCSOを務めるDuMAのメルマガ『DuMAの「地下天気図」』では、今年7月に関東地方で地震が続発したのと時を同じくして、伊豆諸島(八丈島の北西)でも、かなりまとまった地震活動があったと指摘。DuMAは「本当に関東地方の地震活動が変化してきたかは、あと1~2か月様子を見る必要があります」と、今後の動向を慎重に見守るべきとしている。

9月1日は、災害についての認識を深めることを目的に制定された「防災の日」。このところ上陸が続いている台風への備えと併せて、大地震に関しても備えは万全かどうかを今一度確認するとともに、日頃からの情報収集も怠らずに続けていきたいものだ。

image by: Shutterstock.com

 

メルマガ『週刊MEGA地震予測
フジテレビ「Mr.サンデー」「週刊ポスト」など数多くのメディアで取り上げられ、話題沸騰中・東京大学名誉教授村井俊治氏が顧問を務める、JESEAジェシア(地震科学探査機構)のメルマガ。

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メルマガ『DuMAの「地下天気図」
地震予知のためには、まず現在の地下の状況(地震発生の状況)を知る必要があります。「地下天気図®」は、天気予報の天気概況に相当し、地震活動をわかりやすく可視化して将来を予測するものです。なおDuMAは東海大学と連携した情報発信会社で、委託研究等を通じて予知研究を推進する大学を支援していく他、専門家が地震発生時等には的確な解説も行っていきます。

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