ただし遺伝子が学歴に与える影響は、食生活や家庭環境、機会などの環境要因と比べるとごくわずかで、その割合は0.5%にも満たないとのことです。しかし、意志の強さや議論が好きといった性格に関係する遺伝子が、教育の成果やその人の学歴を左右するというのは十分に考えられます。
さらに、影響が大きい遺伝子変異に関しては、遺伝子のコピーを二つ持つ人はコピーを持たない人に比べて、就学期間が平均9週間も長くなっていたそうです。
ただしこの研究チームは、遺伝子のプロファイルによって差別が生じる事を懸念しており、遺伝子を学歴や知性と直接結びつけるべきではないと述べています。その一方で、今回の研究結果によって、遺伝子が人間の行動に与える影響は、環境によってどのように変化するかの理解につながるとしています。
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