「お金」のない中古マンションは買うな。これさえ守れば失敗しない

 

もっと客観的に評価できてここだけチェックすれば、管理がいいと判断できるという項目がないか、ずっと考えていました。で、結局、たどり着いたところが「お金」でした。なんかがっかりされそうですが(笑)。

「お金」があることは大事、これは、セミナーなどで私がいつも管理組合に対して話していることと同じです。まず、月々の修繕積立金の額です。今後30年の修繕計画を満たせる額になっているか、もし50年先まで見越していたら、それは、間違いなく高ポイントです。

もう一つの視点はストックです。修繕積立金会計にいくらお金があるかです。余裕のある資金をもっていれば、それはかなり点数が高いです。

え~、お金の他にも大事なことがあるでしょう…と思われるかもしれませんが、これで、大抵のことはわかります。

将来を見越した修繕積立金の設定になっているマンションは、内部にしっかり維持管理していこうと思う人がいて、それを総会できちんと決議できた合意形成力を持っているという現われです。無関心の人や、今だけよければいいという人が多いマンションでは、できないことです。

そして、そういうマンションを新たに購入するのは、目先の管理費等の安さでなく、むしろ、将来の安心を大切に考える人ということになります。住宅以外の利用で利益を上げようというような人は利回りが悪いので避けて行ってくれます。

そして、修繕積立金会計の資金に余裕があるということは、思わぬ災害に見舞われても、生活環境アップのための改修工事の必要が生じても、合意形成もしやすく、迷わず、復旧、改修に取り組めます。お金があるということは、未来の保険にも、未来の価値の向上にもつながるのです。

逆に、高経年マンションで、区分所有者が高齢化していて、修繕積立金の値上げの合意形成ができなければお金がないため改修も進まず、居住価値の維持がむずかしくなります。そうすると、売買や賃貸で、おかしな使用目的の人が入り込んでくる可能性も高くなります

ただし、現在の修繕積立金の額が高いものの中には、長年修繕積立金の値上げができず、切羽詰まった修繕工事のために大幅値上げになったケースもありますから、必ず、フローとストック両方を見てくださいね。

築年数が浅いうちに、将来の修繕計画を見直し、必要な修繕積立金の額に改定できているマンションは、それだけで、間違いないと私は評価します。

image by: Shutterstock

 

まんしょんオタクのマンションこぼれ話
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