狙うは中国の孤立。安倍総理がロシア経済分野協力担当相を新設した思惑

 

尖閣有事のあり得る参加国は?

尖閣問題は、日本と中国の領土問題です(日本は、「領土問題は存在しない」という立場)。主人公は、日本と中国。尖閣がきっかけで戦争が起こった場合日本は、「日本・アメリカ対中国という構図にしたい。これは、日米「必勝」ですね。一方中国は、「日本対中国」、つまり、「アメリカ抜きにしたい。そのため、中国は熱心にロビー活動をしています。

日本にとって最悪なのは、「日本対中国・ロシア」になること。こうなると、日本に勝ち目はまったくありません。「日本・アメリカ対中国・ロシア」、これでも、どうなるかわかりませんね。というか、そもそもアメリカが中ロ連合と戦争するとは思えません。

結局、日本は、理想的な立場「日本・アメリカ対中国という形を守らなければならない。そのためには、アメリカとの同盟関係を強化すると共に、中ロを分裂させなければならない

しかし、「ロシアは中国と分裂してください!」といっても、ロシアは「嫌です!」というに決まっています。「さっさと島返せ!」と強弁すれば、ロシアはますます中国と共闘する姿勢を強めるでしょう。だから、「経済協力」なのです。

「中ロを分裂させるために経済協力?」

一見、関係ないように思えますが。

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