狙うは中国の孤立。安倍総理がロシア経済分野協力担当相を新設した思惑

 

薩摩と長州が和解したケース

薩摩藩と長州藩は、憎み合っていました。坂本龍馬は、「薩摩と長州が手を組めば、幕府に勝てるぜよ」と思った。それで、両藩を和解させるためにどうしたか?

幕府戦に備える長州は、外国製の高性能な武器が欲しかった。しかし、幕府は外国に「長州に武器を売るな」と依頼していた。長州は武器が買えない。そこで、龍馬の亀山社中は、「薩摩藩名義で武器を買い長州を救ったのです。

ところで、薩摩はその時コメが凶作で困っていました。長州は薩摩にコメを送り救った。こういう一見遠回しな方法で、薩長の仲はよくなり同盟が成立した。

日本はロシアが望んでいる「経済協力」を行う。すると、中国との関係は、自然と薄れていくものです。もし、日米関係ががっちりし、ロシアが中立に向かう。そうなれば、中国もなかなか尖閣強奪に動けなくなるでしょう。

というわけで、「ロシア経済分野協力担当相新設は、「大戦略的に大事なのです。安倍総理、あっぱれです。

 

ロシア政治経済ジャーナル
著者/北野幸伯
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