今回のG20では、日中首脳会談が行われましたが、習近平は「日本は言動に気をつけるべきだ」などと注文をつけ、韓国とのTHAAD問題も溝が埋まることがありませんでした。
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一方で、北朝鮮がG20の開催にあわせてミサイルを発射したことで、韓国にTHAADの正当性を与え、中国の面子は潰れました。
また、香港の立法会選挙では民主派勢力が30議席を獲得し、政府が提出する重要法案を否決できる議席3分の1以上を獲得しました。香港で中国政府の圧力への反発が高まっている現れであり、これも習近平にとっては頭の痛いことでしょう。
習近平がいくらG20の成功を印象付けようとしても、内外ではむしろ習近平への逆風がますます強まり、政権の求心力も弱体化しつつある、そうしたことが露呈してしまった2日間だったのです。
image by: 首相官邸
『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』より一部抜粋
著者/黄文雄
台湾出身の評論家・黄文雄が、歪められた日本の歴史を正し、中国・韓国・台湾などアジアの最新情報を解説。歴史を見る目が変われば、いま日本周辺で何が起きているかがわかる!
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