なぜスタバの店員は辞めないのか。秘訣は「6つのミッション」にあり

 

スターバックスのCEOだった岩田松雄氏著書『スターバックスCEOだった私が社員に贈り続けた31の言葉』(岩田松雄著/KADOKAWA/中経出版)にも端的に表れています。

一人のお客さまより、一人の従業員のほうが百万倍大切。

売上約140億円にまで伸ばす原動力になったのは「従業員の満足度を上げた」ことだった。

岩田氏がザ・ボディショップの社長に就任したとき、同社の売り上げは60億円程度にまで落ち込んでいました。「売上約140億円~」は、売り上げをV字回復させた後に当時を振り返った時の言葉になります。

この精神はのちのスターバックスのCEOに就任してからも色濃く反映されていきました。スターバックスでは従業員満足度調査を定期的に実施し、店舗の従業員が満足して働いているかを定量的に指標化して管理しています。

他にも、トレーニングやキャリア開発、人事制度などを整え、従業員の能力開発を積極的に行っています。その一方で、マニュアルを極力廃し従業員個々の自主性や創意工夫を尊重しています。従業員の潜在能力や想いを引き出し、各自が主体的に行動できる環境を整え支援しています。人材採用においては、同社のミッションに共感できる人を優先的に採用しています。

これらが示す通り、スターバックスはミッションで従業員を大事にするということを、言葉だけでなく行動でも示し続けていきました。スターバックスの事例は店舗型ビジネスにおける働き方改革の参考になると私は考えます。

image by: Sorbis / Shutterstock.com

 

店舗経営者の繁盛店講座|小売業・飲食店・サービス業
著者/佐藤昌司
東京MXテレビ『バラいろダンディ』に出演、東洋経済オンライン『マクドナルドができていない「基本中の基本」』を寄稿、テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ!スペシャル「並ぶ場所にはワケがある!行列からニッポンが見えるSP」』を監修した、店舗経営コンサルタント・佐藤昌司が発行するメルマガです。店舗経営や商売、ビジネスなどに役立つ情報を配信しています。
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