なぜ全米メディアは「ヒラリー重病説」をこれほど騒ぎ立てるのか?

 

ところで、この慰霊式典というのは、この「グラウンドゼロ」がほぼ整備された数年前から慰霊公園の木陰で行われることになっています。木陰といっても、それほど木が密集しているわけではなく、そして椅子は原則的に置かず、ゲストも立ちっぱなしというのが通常で、今回もそうでした。

ですから、恐らく摂氏32度ぐらいの猛暑で高湿度の中黒いスーツを着ていたヒラリーは、大変だったのだと思います。結果的に、気分が悪いということで予定を切り上げて1時間半で退席したのでした。

そのままヒラリーは、マンハッタン島内にある娘チェルシーのアパートで休息し、気分が良くなったということでアパートの前に姿を表して「もう大丈夫」だとして手を振り、支持者の子どもと一緒に写真に写ったりしていました。

ですが、同時にメディアなどでは「大統領候補の健康に関する情報開示が足りないという批判が出たのと、グラウンドゼロを引き上げる際に、SPに両側から支えられて車に乗り込む際に「よろけた映像が出回ったために、最終的には主治医の診断が公表されることになりました。

具体的には 「walking pneumonia」つまり軽症のウィルス性肺炎ということで、数日前から咳も出ていたというのです。また、主治医の強い勧めで12日からの2泊3日のカリフォルニア遊説はキャンセル。数日間は、ニューヨーク郊外の自宅で静養ということになりました。

全くもって、それ以上でも以下でもありません。大統領候補でもカゼはひくだろうし、その診断として慎重を期するのなら、そして抗生剤がヒットしそうなので処方するのであれば、この「軽い肺炎」という診断も全く不自然ではありません。

print
いま読まれてます

  • なぜ全米メディアは「ヒラリー重病説」をこれほど騒ぎ立てるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け