良い企業(ここで一言加えますが「良い企業」とは「大きい企業」と同じではありません)になるには、戦略経営と呼ばれる「勇気」に「知恵と実行」を加味した経営でなければならないということなのでしょう。森下氏の「閉店する飲食店などから定価の1割で買い取った厨房機器や備品をリサイクルし、1割の粗利益を乗せて販売する」などは具体例です。
少し補足します。「定価の1割で買い取る」は誰にも明確で安心できる方式で、「リサイクルし、1割の粗利益を乗せて販売する」も同業他社に抜きんでる明確な価格政策であろうと判断されます。もちろん個々の状況においては例外も多々あるのではと推測しますが、この「考え方」の実践こそが企業に「強み」をもたらす強力な武器になります。
テレビ番組『マネーの虎』の出演者のその後を見ますと、現在も活躍中の経営者も少なからずいるものの多くは破綻しています。貞観政要という中国の古典に「守成は創業より難し」という言葉があります。一時は栄えても、それを維持するの「難し」です。変化しなければ革新(イノベーション)しなければ、破綻してしまいます。