現在も活躍中の一人に南原竜樹氏がいますが、氏は復活した経営者です。外国高級車の内外価格差に目をつけ輸入販売ビジネスをはじめて年商55億円まで行ったのですが、輸入権を獲得していたMGローバーが破綻したことで100億円の負債を負い全てを失いました。しかし、持ち前のアイディアと活力とで再起を成し遂げたのです。
栄枯盛衰は世の常で、多くの名経営者には失敗の中から一回り大きな知恵を見い出して一回り大きな事業を展開することが多く見受けられます。ところで、松下幸之助さんは稀な人で、破綻の少し手前でまた破綻しないように先回りして一回りも二回りも大きな知恵でもって成長を実現させました。「水道哲学」や「人をつくっています」が、知恵の果実です。
先の南原竜樹氏ですがどのように復活したかを見ますと、もともと経営手腕が劣っていたから破綻したのではないので、元手のいらない人材派遣業の成功を切っ掛けにして事業を広げ次々に規模を拡大しています。ちなみに、同氏の株式会社LUFTホールディングスの理念は「誠実と真心を持ってお客様に接し、人を活かして社会に貢献します」です。
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『戦略経営の「よもやま話」』
著者/浅井良一
戦略経営のためには、各業務部門のシステム化が必要です。またその各部門のシステムを、ミッションの実現のために有機的に結合させていかなければなりません。それと同時に正しい戦略経営の知識と知恵を身につけなければなりません。ここでは、よもやま話として基本的なマネジメントの話も併せて紹介します。
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