食品の「賞味期限」と「消費期限」、いったい何が違うの?

2016.10.12
by gyouza(まぐまぐ編集部)
 

 

食品を購入するとき、たいていの人は「いつまで食べられるか」を気にして購入するでしょう。

そのときに参考にするのが、パッケージやラベルに記載された賞味期限や消費期限ですよね。しかし、どちらがどういう意味をもっているのか、理解していますでしょうか?

今回は賞味期限と消費期限について、ご説明していきたいと思います。

賞味期限とは?

賞味期限とは、「食品のパッケージを未開封で保存していた場合に、表記されている日まではおいしく食べることができる」というものです。

基本的に傷みにくい食品につける場合が多く、3か月までのものは年月日で、3か月を超えるものは年月で表示されています。

その日を過ぎると、品質上問題があって食べられないというわけではありませんが、味は徐々に落ちていく可能性があります。

また腐敗しにくくても食品ですから、いつまでも食べられるわけではありません。自身で味や匂いをチェックしながら、食べられるかどうかを判断する必要もあります。

注意しすべきなのは「賞味期限は未開封のもの」が前提だということ。開封後は早めに食べるようにしましょう。

消費期限とは?

生鮮食品や一部の加工フードなどに付けられている日時の表示で、「未開封で指定されている通りの方法で保管されていた場合、その日までは安全に食べることができる」という日時です。

消費期限を過ぎると、商品が腐敗したり変質したりする可能性があります。絶対に食べてはいけません。

また消費期限はあくまで未開封の状態ですので、開封後は出来るだけ早く食べることが求められます。

基本的には肉や魚などの生鮮食品のほか、パンや麺類など、比較的保存が短期間しかできないものについています。生鮮食品だから消費期限、加工食品だから賞味期限、という分け方ではないので、その点は注意しましょう。

賞味期限と消費期限の覚え方

賞味期限と消費期限の違いは、日持ちする期間でいうとだいたい5~6日が目安となっています。日持ちがそれより短い場合は消費期限、それ以上の場合は賞味期限を使うのが一般的です。

賞味期限と消費期限は似た言葉なので、「どっちだっけ?」となることがよくあるかもしれません。しかし実際は全く異なる意味合いのものなので、間違えると大変です。

「味が美味しい」のが賞味期限、「早く消す(食べる)」のが消費期限という具合に、漢字に意味を当て込んで覚えるのがいいでしょう。

表示しなくてもいい食品とは?

以前は賞味期限に近い意味で、「品質保持期限」という表記を行っていたこともありますが、2005年(平成17年)に賞味期限と統一されて、使われることはなくなりました。

食品には賞味期限か消費期限、どちらかの表示が義務づけられていますが、対面販売を行う八百屋さんや魚屋さんの場合は免除となります。それ以外では、必ず食品表示を掲載する必要があり、掲載していいない場合は法律に違反している可能性もあります。

安心して食べられるものを購入するためにも、必要な情報がきちんと表示されているかを確認して、商品を選びたいですね。

執筆:Mocosuku編集部

 

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記事提供:Mocosuku(もこすく)

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