ドン・キホーテは安売りなのに、なぜ「27期連続」増収増益なのか?

 

ドン・キホーテの「誰に」~ターゲティング

社長インタビューによると、ファミリー層にターゲットをシフトさせているとのこと。メインターゲットを「節約志向」のファミリー客と位置付けることで、「円高・デフレ基調が戻った1年をチャンスに変えられた」とコメントしている通り、追い風にのっている。節約志向が強い、ファミリー層の潜在ニーズとマッチしたと言える。

ドン・キホーテの「どうやって」~コミュニケーション

ドン・キホーテの、販売促進の特徴の一つに、店内でのコミュニケーションがあげられる。まず思い出すのが「これでもか!」と高く積み上げられた商品。「タワー陳列」という通称まである。

また、手書きPOPもユニークである。たとえば、単なる商品名と価格の表記だけでなく、「うまみたっぷり ハンバーグ弁当」などと、一言そえられているので、買う側としても、ここにも選ぶ楽しさを見つけることができる。

しかし、陳列の専門家によっては、

「所せましと並べると、安く見えてしまう」
「お客様が欲しいものを探しにくい」

などとNGを出すであろう。しかし今となっては、この陳列やPOPがドン・キホーテの象徴といえるくらいまで、イメージとして浸透している。

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