ドン・キホーテの「誰に」~ターゲティング
社長インタビューによると、ファミリー層にターゲットをシフトさせているとのこと。メインターゲットを「節約志向」のファミリー客と位置付けることで、「円高・デフレ基調が戻った1年をチャンスに変えられた」とコメントしている通り、追い風にのっている。節約志向が強い、ファミリー層の潜在ニーズとマッチしたと言える。
ドン・キホーテの「どうやって」~コミュニケーション
ドン・キホーテの、販売促進の特徴の一つに、店内でのコミュニケーションがあげられる。まず思い出すのが「これでもか!」と高く積み上げられた商品。「タワー陳列」という通称まである。
また、手書き「風」POPもユニークである。たとえば、単なる商品名と価格の表記だけでなく、「うまみたっぷり ハンバーグ弁当」などと、一言そえられているので、買う側としても、ここにも選ぶ楽しさを見つけることができる。
しかし、陳列の専門家によっては、
「所せましと並べると、安く見えてしまう」
「お客様が欲しいものを探しにくい」
などとNGを出すであろう。しかし今となっては、この陳列やPOPがドン・キホーテの象徴といえるくらいまで、イメージとして浸透している。