これだから日本は「韓国よりロシアを下に扱う」という過ちを犯す

 

日ロ接近は、アメリカを怒らせるリスクがある

経済協力では、日本企業がどれだけ参画するかが鍵を握る。シリアやウクライナ問題で米国と対立するロシアに進出すれば、「対米取引に支障が出かねない」(金融関係者)との見方があることも、日本側の慎重さの背景にある。
(同上)

ロシアに進出するとアメリカとの取引に支障が出る可能性がある。これは、事実でしょう。アメリカメディアは今、「プーチンとの和解を掲げるトランプを落選させるために、「プーチンは悪魔のような男」「トランプは、悪魔の操り人形」というプロパガンダを熱心に行っています。ですから、日ロ接近は、もちろんアメリカに歓迎されません。このことはルトワックさんも指摘しています。

この辺の事情、正直にプーチンに伝える必要がありますね。その上で、「抵抗の少ない分野」から始めていくのです。ロシアに詳しい友人は、「医療分野の支援は日本のイメージを上げるのに最もいい」と話していました。日本がロシアの医療分野を支援すること、アメリカは反対するでしょうか? おそらく抵抗はないと思います。

元気になる「強硬派」

ロシアとの交渉が厳しさを増すなかで、自民党内からは「領土問題が進展しないなら経済協力はやめるべきだ」「北方領土は妥協せずに四島返還を要求せよ」など、強い姿勢で交渉に当たるよう求める声が相次いでいる。首相とプーチン氏の個人的な信頼関係にかける日本政府は、難しい対応を迫られそうだ。
(同上)

「妥協せず4島返還を要求せよ!」。

「4島返還の実現」は、私も含む全日本人の願いです。

しかし、「4島返還論」の問題点は、「70年そのことを主張しつづけ、まったく何の進展もみられないこと」。是非、具体的に、「どうやって4島を返してもらうか」を教えてほしいです。

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