『子育て』の重要さを軽視し過ぎた?女性指導者や識者が犯した大きな誤り
戦争後、日本文化が否定される中で「日本の女性は虐げられている」という間違った認識が新聞などを中心として言われだした。日本は歴史的にも男性より女性を大切にする社会で、戦争の時でも男性は徴兵で出征するが、女性を徴兵することはなかった。
最前線は男性が役に立つが、軍隊は多数の食事を準備する人、軍服を整える人、通信などがあり、女性の方が望ましい。でも、子供を育てるというもっとも大切な仕事を女性がしているから男性が死ぬという論理だった。夫に死なれる妻も辛かったが、男は命を落としていたのだった。
しかし戦争がなくなり、男性のやることが戦うことからサラリーマンになると、仕事で死ぬことがなくなり、女性も職場に進出を始めた。確かに家事、育児だけでは暇になったので、外に出たいという希望は自然のものだ。
この局面で大きな誤りを犯した。それは、「子育てという人間にとって最も大切な作業は簡単に止めることはできない」ということを忘れていたこと、それを女性の指導者や識者が指摘しなかったことだ。
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『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』より一部抜粋
著者/武田邦彦
東京大学卒業後、旭化成に入社。同社にてウラン濃縮研究所長を勤め、芝浦工業大学工学部教授を経て現職に就任。現在、テレビ出演等で活躍。メルマガで、原発や環境問題を中心にテレビでは言えない“真実”を発信中。
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