米ロ関係悪化は、アメリカ大統領選まで?
アメリカの選挙戦がいよいよ最終局面に入っています。「トランプにセクハラされた女性」が11人も参戦し、「ヒラリー勝利は確実か!」と思われていました。しかし、FBIがヒラリーのメール問題捜査再開の報道があったことで、現在支持率は拮抗しています。
ヒラリーは、トランプが「プーチンと協力してISと戦う」と主張しているので、
- プーチンは悪魔のような男
- トランプはプーチンの傀儡
というプロパガンダを熱心に行っています。米ロ関係が非常に悪化して見えるのは、おそらくこれと関係があるのでしょう。
ちなみにヒラリーは、「いつも反ロ」と考えられていますが、そうではありません。彼女が国務長官を務めた09~13年、米ロは「再起動」の時代で関係は極めて良好だったのです。
現在ヒラリーが、熱心にプーチンをたたいているのは、それが「トランプに勝つために必要だから」でしょう。トランプはもとから「親プーチン」なので、11月8日以降、どっちが勝っても米ロ関係は穏やかになっていくことでしょう。
image by: Vasily Smirnov / Shutterstock.com
『ロシア政治経済ジャーナル』
著者/北野幸伯
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