これは異文化交流の現場だけでなく、日常生活でも、あるいは最初に挙げた、報道などで得られた情報についても、同様の姿勢が結構有効ではないかと感じます。
すぐに「けしからん!」と思ってプリプリ怒ってしまうと、何だか怒り損です。まず「なんでそんなことが起こったんだ?」「なぜそんなひどい発言が出たのだ? どんな文脈で? どんなやり取りの中で?」とさらなる情報を求める。
エポケーは、相手をよく理解するための姿勢でもあると同時に、うかつに相手の印象操作に惑わされずに、正しく相手の意図を理解するためにも有効な姿勢だと思います。
カッ! となる前に、ちょっと待ってみてはいかがでしょうか。
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