名前の由来を調べてわかった、資生堂と順天堂大学の浅からぬ関係

 

このように、言葉は元々あった意味、使われ方と異なっていくこともあります。これは易経に限りません。例えば「挨拶」や「玄関」という言葉はどうでしょうか。これは実は禅宗に起源があります。

挨拶」というのは、もともとは門下の僧の修行がどの程度まで到達しているかのチェックのためにやりとりされる問答のことを意味していました。私達が普段遣っている「こんにちは」や「さようなら」という意味の挨拶とは似ても似つかないですね。

玄関」も、禅の世界の入り口のことをさします。修行の入り口と言ってもいいでしょうか。今は家の入り口で使う方が殆どでしょう(禅宗に入門したら使うのかな…と思いますが、経験がないのでわかりません)。

「豹変」はまだ「がらりと変わる」というイメージは残っていますが、「挨拶」や「玄関」はなかなか結びつけるのは難しいですね。

言葉の意味は時代とともに変わります。価値が上がることもあれば、下がることもあります。「おまえ」は昔は「御前(おんまえ)」で目上の人に使う言葉であったのが、今や目下に使う語です。「未亡人」というのはもともとは「夫が亡くなったというのに未だ亡くならない人」ということですから、かなり酷い意味に感じます(ただし、これは自分をさして言う語、自称語でした)。

何でもない周りの語の由来にちょっと思いを馳せてみるのも面白いものですよ。

たとえば、「魚」はなぜ「さかな」というのか。「ゴジラ」の名付けはどこから? などなど…ということで、今日はこの辺で。

image by: Sorbis / Shutterstock.com

 

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