演出が分からない人は、本質が分かりません。なぜそういう演出をしているのか、という意図が読めないからです。
「ラブ&ピース!」と叫んでいる演説者を見て、純粋に「そうだよな。ラブとピースだよな」とそのまま演説者の思惑通りに受け取ってしまい、なぜラブとピースの2つだけなのか、といった本質部分を全く考えなくなるのです。
だから、人の好意が打算かどうかも分からないし、交渉でブラフかどうかも分からないし、思考力や判断力が退化していった結果、騙されて損をすることになります。また、自社の商品をどうPRすべきかという時に、今までずっと目にしてきたそんな演出を応用すれば簡単なのだということも全く気がつかないわけです。
世の中には、演出があふれているのですから、その本質を考えるヒントはたくさんあります。見えているものを表面上に見えているまま受け取るのではなく、「これは演出だ。では本質は?」と、その本質部分を考えられる視点を持ちましょう。演出というものを知っておくというのは、ビジネスマンの必須スキルです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 世の中の「演出」には、例えばどのようなものがあるか。簡単な例を5つ以上、ノートに挙げる。
- 「演出」があることが分かったら、その奥の何を知りたいか。ノートに書いてみる。
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