大人が「英語をする」のは、ものすごいこと
「興味のあることで英語を学びましょう!」と言うのは、もうやめることにしました。
私の話です。
中学生の頃にハリー・ポッターが大好きになり、それがきっかけで英語力が飛躍的に伸びた私は「英語、どうすればできるようになりますか?」という大人の方の問いに対して、いつも「ご自身の興味のあることと関連付けて学んでみてください」と言ってきました。
それで良いと思っていたし、それが一番だと思っていました。
でも、そんなものでは全くダメだということが、ここ最近になってようやく、わかりました。
「興味のあることで学ぶ」のは良いことです。
でも「興味のあること」という言葉は、まだまだ弱く、全く解決策になりません。
「英語学習」という迷宮の世界。
この中を進むには、何があろうと最後まで。
信じて自分の力で突き進めるような、絶対に揺るがないような動機づけと、動機に基づいた確実な手段が必要なのだということに気づきました。
ちょっとやそっとの風では消えないような心の火です。
「もういいや」と思った時に、立ち返らせてくれるもの。
それが何かわかれば「今回もダメだった」「こんなに頑張ったのに何も伸びていない気がする」「一体いつ話せるようになるんだろう」「先が思いやられる」。
もうこんな風に吹き消されそうになることがなくなるような、気がします。
でも、それを見つけるのが結構難しかったりします。
学習仲間はいても、決めるのは自分です。自分だけの動機と手段を見つける時だけは、一旦孤独になって、しっかりとした自分の目で見つけなければいけません。
子供の学習法と、大人の学習法は、違う!
仕事のこと、家族のこと、誰かのこと。
自分自身の、本当にやりたいことのこと。
大人は常にいろんな考え事をしています。
だからこそ、英語学習のことでアリスのように迷いまくっている暇なんてありませんよね。
思い返せば私は、子供時代に勉強した自分の学習法を、そのまま大人の方に満を持してオススメしてしまっていました。
「興味のあることで学びましょう」は、やはり弱いのです。
大人の学習者(私も含みます)が本当の意味で英語に向き合い、確実に力にしていくためには、「興味のあること」以上のものが必要なのです。
余計なことを考えなくて良いような、英語学習をしつつ、他の考え事も両立できるような。
そんな、削ぎ落とした自分だけの一番の学習法を見つける必要があるんだな、とようやく気づくことができました。(遅っ…)
英語学習が、もはや「趣味化」している人は、今日書いてきたようなことについて、特にあれこれ心配する必要はありません。
ここで大切に考えていきたいのは「英語やってみたい」「いつかはやりたい」「話せたらいいけどなぁ」「できる人っていいよね」こう、思っている人のことです。
あなたの「一番」を見つけるには?
では、一体どうすれば良いのでしょう?
この後、お話することは、とても当たり前なようで、案外見逃しがちな方法です。
「そんなこと、言われなくてもわかってる」
「当たり前じゃん」
と言われることを覚悟で、あえて書いておこうと思います。
さっぱりと気持ち新たに書いていきたいので、記事を分けて、次の記事で書きます。
ヒントは、著名人や大ヒット作のキャラクターに共通するひとつのルールです。
ぜひお楽しみに!
記事提供:「ユッキー先生のえいごの時間」(公式ブログ)
image by: Shutterstock
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著者/ユッキー
英語教材プロデューサー、ナレーター、英語解説者。留学なしで日本にいながら磨ける英語、楽しめる英語を日々探求中。すぐに使える英会話フレーズから話題の英語学習法まで、日本人が日本で学べる英語を“聴いているだけで癒される”音声や動画でお届けします。公式ブログ「ユッキー先生のえいごの時間」にて、英語の学習方法などのコンテンツを配信中。