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年末ジャンボを大人買い。宝くじを全部買ったらいくら当たるのか

11月24日に全国で販売が始まった年末ジャンボ宝くじ。1等・前後賞合わせて10億円という当選金額に、早くも「取らぬ狸の皮算用」な人々が続出状態と言いますが…、ところでこの宝くじ、全部買ったらどれくらいのリターンが望めるのでしょうか。無料メルマガ『1日1粒!「幸せのタネ」』が、そんな素朴な疑問に答えてくださっています。

どきどき期待値の話

宝くじには色んな種類があります。1口300円のもの、200円のもの、1等が数億円のものから1,000万円ぐらいだけど当選数が多いものなどなど。

実際のところ、1枚300円の宝くじにはどのくらいの価値があるのでしょうか? もし全部の宝くじを買い占めることができたら、当選賞金も独り占めできます。その場合、どれぐらい返ってくるのでしょうか?

これを「期待値」と言います。

宝くじには色んな種類が出てきていますので一概には言えないのですが、おおよそのことを言えば、約半分と言われています。つまり1枚300円の宝くじを買ったら150円返ってくることが期待できる、ということです。

意外に少なく感じましたか?

競馬の場合はおおよそ100円に対して75円と言われています(細かいことはこの際抜きにしておきます)。

この「消えた」金額は、宝くじなら発行経費はもちろんのこと、自治宝くじでしたらその収益で「災害避難場所」の看板や駐輪場の整備など、暮らしに役立つところへの経費として充てられていることがあります。競馬の場合は、運営経費以外にレースの賞金などに充てられています。

宝くじにしても競馬にしても、一攫千金を夢見ることもできますが、長い目で見た時に、どう頑張っても「運営側の取り分」がある以上、全員がプラスになることはない、ということは知っておいていいでしょう。当たり前すぎる事実で、みんな知ってはいるけど「自分だけはマイナスにならない」と思いたい、そしてそう思って「夢」を見るのかもしれません。

宝くじでも競馬でも、「楽しみ」として長く続けることが大事なように感じます。少なくとも自分の人生を賭けるようなものではありません

『鉄道員(ぽっぽや)』などで有名な浅田次郎氏は、「競馬歴30年」と『競馬どんぶり』というエッセーに書かれていましたが、これだけ長く続けるというのは大変なことです。人生には浮沈がつきもの。すごく良いときも調子に乗って分不相応な賭け方をしない。沈んでいる時でも、競馬場には通える。これを30年やるのはよほどでないとできない、とおっしゃっていました。確かにそうでしょうね。

上に書いたように宝くじも競馬も、長い目で見るとなかなか勝てないようになっています。それを長く楽しめるというのは、うまくつきあう方法を心得て、溺れないことができるからこそではないでしょうか。

夢を追いつつ夢に溺れない。そういう楽しみ方を期待値の数字から感じてみてください。

image by: TK Kurikawa / Shutterstock.com

 

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