日本の技術を活かす時。エレベーターなし団地に住む高齢者を救え

 

世界のご長寿地域では、高齢者も坂の上り下り等、体に負荷のある運動を日常の中で行っていることが多いといいます。高齢になっても、足が丈夫なうちは階段もいい運動と考えるとしても、本当に車椅子が必要なぐらいになったら…そんなことは言っていられません。自分も、足を痛めたとき、本当に駅の階段を下りるのが地獄のように思えました。

そんなとき、どんな障害物も乗り越えて進む人工知能搭載のロボットが事故現場で活躍しているのですから、階段をスイスイ上る車椅子もあるはずじゃない? と思い、そして、次の瞬間お年寄りを乗せて階段を上がっていく車椅子型ロボットが、頭の中に現れました。で、さっそくネットで調べるともうあるんですね。

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団地の階段を自由に上り下りできるような車椅子が!

もう、すでに技術はあるのですから、あとは、どう汎用型にするかだと思います。普段車椅子を利用している人がそのまま階段の上り下りにも使えば、なんと、行動範囲が広がることでしょう。

でも、これは、高齢化団地の階段問題の解決にも使えそうです。たとえば、80戸(5階建4棟ぐらい)に一台を共有するのでも十分だと思います。

人工知能搭載で、私の空想の中ではかわいい動物型の車椅子型ロボットなんですが、普段は所定の保管場所にいて、利用者が呼びだすと、保管場所から階段の入口、もしくは自宅前まで自動で来てくれて、利用者や荷物を運び、仕事が終わったら、自分で保管場所まで戻って次のお呼びをまっている…なんていうことができそうです。この階段を上る車椅子型ロボット、きっと団地内の人気者になりそう。

もし、それが実現したら、エレベーターがない悩みの解決につながり団地の5階は新たな価値を持ちます。団地の5階に住んで、車椅子型ロボットで「お出かけ」もいいな~なんて!

技術の発達は、思わぬ方向から問題の解決方法を私たちに与えてくれるものです。団地の階段問題の解決はエレベーターじゃないかも? 私の中で、期待が膨らんでいます。

 image by: Shutterstock
 
 
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