さて、それでは、何をもって「いる」といえるのか。サンタクロースの重要な存在意義は「人々を幸せにすること」である。プレゼントの他に、トナカイやら煙突やら付随するものは色々あるが、メインはとにかくそこである。
つまり、幸せを感じさせる存在が、サンタクロースである。12月25日に、幸せになる子どもが世界中に存在しないのか。弁証法的にも、存在するといえる。
サンタクロースの正体が何者なのかという点においては、議論しない。トナカイに乗って空を飛ぶかどうかは、知らない。多くの日本家屋に、煙突はない。そんなことは知らないが、サンタクロースの要件を満たす者は確実に存在するということである。
もちろん、世界中には幸せになれない子どももいるのが現実である。そこに対し、何かしらの手をうつ人もいる。世界の恵まれない子どもに対し、何かしらの施しをしている人がいる。その存在は、その子どもにとって、サンタクロースそのものである。そう考えれば、自分も、サンタクロースになれるチャンスがあるのかもしれない。
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『「二十代で身につけたい!」教育観と仕事術』
著者/松尾英明
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