スピード違反者もすんなり反省。白バイ隊員が明かす秘密の検挙方法

 

吉田「ということは白バイ隊員のほうがシングルでパトロールもしているし、ドライブレコーダーがないから追尾での速度計測に疑問が生じてもおかしくないってわけですな!」

Sさん「実はさ、速度計測が不十分だってことを知識として持っているドライバーは、白バイ隊員に速度超過で捕まったらゴネまくることが多い。そもそも、我々もこちらが追走した速度で計測するわけで、ある程度の誤差が生じるのは十分承知の上。そこで賢い白バイ隊員は、追走したクルマやバイクが30キロオーバーで免停確実なのを分かった上で25キロオーバーの追走速度で計測ボタンを押して速度超過としてドライバーを呼び止める

吉田「赤キップ切るのも面倒だからオマケしてあげていることも含まれているんですよね?(笑)」

Sさん「ああ、もちろん(笑)。赤キップ切ることよりも、ドライバー側は30キロオーバーしていることは間違いなく認識しているので、呼び止めてからこちらの説明が重要になってくる。”運転手さん、随分スピード出してましたよね?何キロ出していたか分かってます?ここの速度制限から30キロ以上も速度超過してましたけど”と」

吉田「なるほど。最初のファーストコンタクトで柔らかくドライバー側へ説明することの重要さが伝わってきます。頭ごなしに説教的な状態で上から目線な態度で接する警官だったりすると反発したくなるドライバーもいますしね」

Sさん「まぁ、俺が白バイ隊員だった時のやり方としてのサンプルに思ってもらうほうがいいとは思うんだけどな(苦笑)。交通違反者を取り締まるだけが警官の仕事じゃないと俺は思っているんでね。で、まずドライバー本人にどれぐらいの速度を出していたか本人の言葉で喋らせるんだよ」

吉田「それはなぜですか?」

Sさん反省してもらうためだよ。道路交通法違反の重さを感じてもらうには大事」

吉田「Sさんって根は優しいっすもんね!」

Sさん「仕事となったらアメとムチは使いようなので俺のやり方はアメから入るだけだよ(笑)。それでドライバー側も赤キップ切られてしまうと焦るはずだから”27、8キロオーバーですかね?”みたいに決して30キロオーバーと自白しない」

吉田「あきらかに40キロ、50キロオーバーな速度超過だったらそんなことないんじゃないですか?」

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