日本の技能は凄い。ペリーも目を見張ったメイドインジャパンの底力

 

「伝統を土台とした革新」

明治維新後、短期間の間に欧米諸国以外で唯一の近代工業国にのし上がり、敗戦後も「奇跡」と呼ばれるほどの経済成長を遂げた日本の底力は、この「伝統を土台とした革新」から生み出されたと言える。

21世紀のグローバル競争の世界で、わが国の生きる道は「技術大国」である、とは衆目の一致する所である。そのためにも、我々は「伝統を土台とした革新」という先祖伝来の底力を意識的に、最大限に発揮していくのが良いであろう。

ちなみに技術力とはもの作りだけではない。金融やサービス産業娯楽産業などにも、それぞれの技術がある。もの作りに比べて、金融分野などで国際競争力がないのは、今まで政府の規制に縛られて、国際競争の場に出るのが遅かったからであろう。

これらの分野においてもペリーらの言った通り「国民の発明力が自由に発揮されるようになったら」、「国民が外国と交流することを禁止している政府の排他的政策が緩められれば」、わが国は「覇権争いで強力な競争国の一つとなるだろう」。グローバリズムといったいたずらな拝外主義を排して、「伝統を土台とした革新という我々自身の底力を発揮していけば。

文責:伊勢雅臣

image by: wdeon / Shutterstock.com

 

Japan on the Globe-国際派日本人養成講座
著者/伊勢雅臣
購読者数4万3,000人、創刊18年のメールマガジン『Japan On the Globe 国際派日本人養成講座』発行者。国際社会で日本を背負って活躍できる人材の育成を目指す。
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