出典は、最近読んだこの本です。「ガリガリ君」等を生み出した赤城乳業の鈴木氏の著作。ヒット商品を生むためのヒントが多く見つかります。
『スーさんの「ガリガリ君」ヒット術』
(鈴木政次 著/ワニブックス)
成功例は、参考にしたくなります。失敗を回避する確率が高まるからです。
しかし、成功例を用いることによって、成功例と似たような道を辿ることはあっても、成功例を超えるような成功はできないし、新しい発想を生むこともできません。成功例が、次の成功の可能性を縛ってしまうのです。
特に、新たな成功例を作ろうとか、これまでにないものを作ろうなどと考えて、過去の成功を上回る成功を手に入れたければ、まず過去の成功例は捨てなければなりません。そのためには、「成功例は一切使わない」と決めればいいのです。
選択肢から外してしまう。
たとえそれが無難だと思っていても、使わないように決めてしまうのです。成功例を使わないようになると、「ではどうするべきなのか」とまた別のアプローチで考えるようになります。それが、これまでになかった発想を生むのです。
成功例によって、新しい成功の芽を出す可能性を自ら潰してしまわないようにしましょう。「成功例は、使わない」「成功例は、封印する」と心に決めるのが一番なのです。
【今日の発想源実践】(実践期限:1日間)
- 現在、自社の製品やサービスの中で、最も売上の高いものを1つノートに書き、その特徴を箇条書きで3つ以上、ノートに列挙する。
- それらの特徴を「絶対に使わない」という前提で、新しい商品を考えてみる。簡単な案をノートに書く。
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