一方で、新幹線の苦闘も始まっています。年明けの厳しい寒波が襲った1月14日、北海道新幹線木古内駅でポイント故障(不転換)が発生し、同駅発着の列車が一時立ち往生。最大70分の遅れが出たようです。
70分というのは、本州のダイヤへの影響が最低限になるように、「はやぶさ」を1本飛ばして、新青森始発を南行で送り出して、遅れた編成は「次のスジに乗せる」という対応をした可能性があり、必ずしも除雪に70分掛かったのではないと思いますが、やはり苦闘は苦闘だと思います。
この区間ですが、三線軌条ポイントといって狭軌の貨物と、標準軌の新幹線が合流する複雑な転轍器になっているので脆弱な場所です。鉄道運輸機構は建設にあたって、大げさな鋼鉄のシェルターで覆っているわけですが、横からの吹き込みは防げません。また貨物が落とす氷も防げません。
ここは、電熱システムの容量上げるとか、圧縮空気機構(があるはずですが)を強化して吹き飛ばすとか、何とか新しい対策を取って行きたいものです。とにかく、冬の北海道は寒さのために温水をかけて「消雪」というのは不可能だからです。
image by: Piti Sirisriro / Shutterstock, Inc.
ページ: 1 2