取引先が偏った政治の意見を求めてきたらどうする? 弁護士が伝授

 

とはいえ、どうしても肯定しにくいことを言われることもたまにあります。たとえば、雑談の相手が、政治的な意見を表明しはじめた時。「○○法に反対だ」とか「○○党はけしからん」といった話をされた場合です。

雑談では、基本的に政治的な話はタブーと言われています。異なる意見の時に、「相手との距離を縮める」という雑談の目的を達成できなくなってしまうためです。自分からは、こういった話題を持ち出すことは避けなくてはなりません。

しかし、雑談で自らの政治的信条を持ち出してくる人は意外に多く、対処の仕方だけは考えておく必要があります。その話題がすぐに終わりそうなときや、相手の意見について特に反対でも賛成でもない場合、「なるほど」など、簡単に相槌を打っておけばよいでしょう。

しかし、非常に困るのが、自分にとって全く相いれない主張が続く場合です。いくら肯定を旨とする雑談であっても、同意するのに抵抗があるのは理解できます。しかし、やはりノーを突き付けない方がよいでしょう。政治的な話題は特に感情的対立になりやすく、否定的な言葉を投げかければ、雑談の目的と反する結果が生じる危険は大。基本は「イエス」「イエス」「イエス」です。

ここで提案したいのが、イエスを言いながら相手に同意をしなくて済む方法です。

相手が政治的な主張をしてきた際に

「なるほど。中には○○という反対する人もいますが、どう思われますか?」
「ところで、お聞きして思ったんですが、こういった場合はどうなんでしょう?」

と、自分の意見としてではなく異なる見解を質問として投げかけます

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