プーチンがっかり。トランプは本当に「反ロシア」に寝返ったのか?

 

敵に包囲されているトランプ

しかし、ロシアは、「トランプ自身が反ロシアになった」とは見ていません。そうではなく、「彼は敵に包囲されてやりたいことができないのだ」とみています。「敵」とは誰でしょうか?

●トランプの敵1=民主党(と中国)

トランプに敗れた民主党。そして民主党有力政治家が中国と緊密な関係にあることは、よく知られています(中国は、アメリカが反ロシアになることを望んでいますアメリカが反ロシアになれば、それだけ中国への圧力が減るからです)。

●トランプの敵2=共和党の反ロシア政治家

そして、本来トランプを支持すべき共和党の中にも、敵が多い。なぜなら、共和党には反ロシア議員が多い(たとえばマケインさんなど)。

●トランプの敵3=マスコミ

トランプさんは、マスコミも敵にまわしています。彼は、「ニューヨーク・タイムズ」「ABC」「CNN」などを、「偽ニュースを流している」と批判している。そして、「彼らは私の敵ではなく、アメリカ国民の敵なのだ!」と宣言している。いわれたメディアが、さらに攻撃的になるのも、わかります。

●トランプの敵4=国際金融資本

トランプさんは、「ナショナリスト」。だから、「グローバリスト」の「国際金融資本反トランプが多い。こういう時流を読んだ習近平は、ダボスで「グローバリズム絶対支持宣言」をしました。「国際金融資本」は、「トランプより習近平の方がマシかな?」と思い始めている。

●トランプの敵5=アメリカ諜報機関

トランプは、「イラク戦争」など、「諜報機関の失敗」を批判してきました。諜報機関も、「反トランプ」になっています。一つの証拠は、フリンさんの辞任ですね。フリンさんの辞任は、彼とロシア大使の電話の内容が問題になったからです。誰が「フリンロシア大使電話会談を盗聴したのでしょうか

というわけで、トランプさんの現状は、「まだ国内で権力を掌握できていない状態」である。

print
いま読まれてます

  • プーチンがっかり。トランプは本当に「反ロシア」に寝返ったのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け