著者の結論。
小野田の任務とは何だったのか。それは「軍によって隠された軍資金」を守ることだったのではないか。そして、その軍資金とは「マル福金貨」と呼ばれるゴールド・コインだったのではないか。
小野田の実像は残留諜者としての任務を全うした、命令に忠実な、紛うことなき「帝国軍人」であった。(略)と同時に、フィリピンの金塊という「亡霊」に自らの人生を翻弄された、悲劇の軍人だったのではないかと思う。
救出+英雄化劇にディレクター(黒幕)がいた説には同意したいが、フィリピンの金塊説はナントモ。筆者の、小野田さんに対する敬意はないに等しい記述が不快でもある。
編集長 柴田忠男
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